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ジュエルオーキッドの育て方

まずご覧になられた方にご理解いただきたいことは、まずはジュエルオーキッドの類は
蘭である
と言うことを認識していただきたいことです。

ここ数年私は日本のジュエルオーキッドのあらゆるサイトを見ましたが、蘭を専門に
栽培してきた私には、参考になることは皆無でした。
なぜならばいろいろな蘭を栽培されている方とは違って、ジュエルオーキッドの類は
蘭のショップで販売されているよりもアクアショップがメインとしている現状を考察すると
ほとんどが水草栽培を基本とした水槽の中での栽培で、それはそう言ったショップでの
販売されている状態を見たり、聞いたりして参考にしているからだろうと思います。

たまには園芸店やホームセンターで購入した記事も拝見しましたが、やはり栽培方法が
分からない記事がほとんどでした。ルデシアとペトラですが、これらは花卉市場に出た
品物を小売店の方が仕入れたもので、台湾ルートまたは日本の生産者さんの品で、
当然ながらそれらのお店の店員の方も説明できないのも現実です。

文中に書かれている多くは、自生地が高温多湿となっていますが、あながち間違っている
とは思いませんが、それを鵜呑みにしてしまうと間違った栽培になります。

例えば身近な例で説明しますとクワガタやカブトムシは夏の虫
だから暑い時期の虫だから暑さに強い
そう思われて飼育ケースで暑い部屋で飼育していれば暑さで死んでしまいます。
エアコンで涼しくした部屋なら長生きします。

人間は勝手に自分の視線や感覚で決めつけてしまいます。
仮に高温多湿としましょう。

私ならこう考えています。温度の参考にしてください。
今の時代ならGOOGLE EARTHがありますから東南アジア地域の森の様子もおおよそ
分かると思います。
下記のURLでは世界の気温を見ることが出来ます。
http://www.nts-etravel.com/world%20clock%20information%20.htm
日本でも各地で温度を計測する地点では百葉箱は芝生の上に設置されます。
都会のアスファルト化された地面やビルに囲まれた場所には自生していません。

人間の住む森のない平地には生えていませんから森をイメージしてください。
川には生えていません。雨季になれば増水して流されますからその近辺には存在できないわけです。
手つかずの自然の恵みの中で自生しているわけですから、
平地よりも森の中は直射光は
木々の葉によって遮られます

地表には木々から落ちた
葉が堆積して腐葉土となっています。
蘭は蘭菌のある場所にしか自然界では発芽しません。
適度な湿り気があって繊維質のある
腐葉土を蘭菌は分解して糖分とし、そのお裾分けを
いただいて初めて発芽するのです。だからこういう場所に有るのです。しか無いのです。

発芽した幼苗は腐葉土から栄養を吸収しながら成長をし始めますが、落葉してくる葉が
覆い被さると否応なく傾斜せざるをえません。
苗は光を求めて茎を伸ばしながら成長し、葉の下から抜け出すと葉を展開させます。
葉の下にいる間に発根した根は直ぐに腐葉土の中に伸び始めます。
これを年間に何度も何度も繰り返しながら茎を伸ばし、根を伸ばし葉を展開させながら
成長し続けるわけです。
そこそこの大きさになると落葉した葉の重みに耐えられるようになってさらに大きくなりながら
直立した姿になってやがて花芽を形成します。

平地では暑くムシムシするのでしょうが、森の中は
山風、谷風が吹きますし、湿気のある
腐葉土は水分を蒸発させ
気化熱で周りの温度が下がります

森の奥へ入れば
標高差によって100mで0.6度下がります
私が昨年入手したマコデスペトラは標高1500mのところにあったそうです。
つまりこれで下界よりも9度も低いことになります。
下界が30度だったとすればこの地点では21度となるわけです。
私はこれを交配し播種しました。

日本と違って東南アジアは
雨季と乾季がはっきりしているわけですから、その両季に適応
しながら種を継続してきているわけです。

ドッシニアやマコデスペトラなどは岩場の割れ目や棚などの場所に堆積した腐葉土や
苔などに自生することもあるそうです。

このような場所に
傾斜した姿で岩場や切り通しに自生するのは雨露が葉の上や新葉の筒状に
なった部分に貯まらずしたたり落ちる様になるわけです。
こうすることで葉焼けや腐れから身を守っているのです。

私がタイ北部から手に入れたケイロスティルス属は標高2000mの切り立った崖の上の苔の上に
ちょこんと乗ったような姿で自生していたそうです。

自然界では大きなくぼみに種がこぼれて発芽しても雨季に水たまりになれば腐ってしまいますから
自生は出来ないわけです。
まずはこれらのことを良くご理解下さい。

ポイントとなることは赤でマークしておきました。
栽培の参考にしてください。
聡明な方ならきっと立派に育てられると思います。


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